ヤマキケマン(山黄華鬘)

Corydalis ophiocarpa


ヤマキケマン

  • 科名・属名 : ケシ科 キケマン属

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの多年草。
     茎は斜上し、緑白色を帯び、無毛。
     葉は羽状複葉、卵形〜狭卵形で長さ10〜15cm、幅5〜8cm。小葉は卵形で縁には欠刻がある。
     花は長さ10〜30cmの総状花序となって多数つき、筒形で黄緑色、時に暗紫色を帯び、長さ8〜13mm。短い距があり、短い花柄がある。
     果実(刮ハ)は線形で著しく屈曲し、長さ約3cm。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜九州 (国外:中国、台湾、インド北部)
     山地の半日陰の岩上

  • 花期 :   5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     2012年6月3日  山梨県八ヶ岳
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     キケマンによく似た黄色の花をつけるケシ科の植物は十数種あり、その区別はなかなか難しい。
     この花の特徴は左下の写真のように果実(刮ハ)が著しく屈曲することである。
     本州(関東地方以西)〜九州にかけて山地の林下、半日陰の岩上に生えるがそんなに普通種ではない。
     新緑が展開したばかりの八ヶ岳の麓、沢沿いの林下に点々と生えていた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

果実