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- 科名・属名 : キンポウゲ科 カラマツソウ属
- 特徴 :
草丈15〜200cmの多年草。
根は肥厚せず、匐枝を出さない。
茎は直立し、上部で分枝し、縦に筋があり稜がある。
葉は3〜5回3出複葉で、根出葉は花時も残り、小葉は卵形〜広卵形(〜倒卵形)、長さ0.5〜5cm、幅0.5〜3.5cm、黄緑色で白っぽく、先が3〜5浅裂する。
花は径2〜20cmの円錐状となって多数つき、萼片は卵状楕円形、長さ4mm、黄白色で草落性。雄しべは長さ約8mm、葯は黄白色で長さ1.5〜2mm、花糸は糸状になる。花柄は0.2〜1cm。
果実(痩果)は1〜4個、紡錘形で長さ3〜4mm。8〜10本の稜があり、斜開する。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州(奄美大島まで) (国外:朝鮮、中国、千島、サハリン、ロシア沿海地方、モンゴル) 海岸〜高山までの各所
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年7月12日 北海道知床半島 中・全体2 2016年7月20日 兵庫県高砂市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1996年7月12日 北海道知床半島 下左・花、下右・葉 2016年7月20日 兵庫県高砂市
- 撮影記 :
和名のとおり夏から秋にかけて咲き、海岸〜高山まで広く生育することから、大きさなど変異が大きい。
花は花糸が垂れ下がり、葯が黄色で多数つくものの、遠目にはあまりパッとしない。ただアップにして見ると以外に美しい。
以前は、礼文島に生育する小葉が長楕円形のものをレブンカラマツ(var.rebunense)と分けていたが、最新のAPG分類では特に分けられていない。
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