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- 科名・属名 : キンポウゲ科 キンバイソウ属
注.APGV分類では、学名(T. altaicus)
- 特徴 :
草丈40〜70cmの多年草。
茎は枝別れしないかしてもわずか。
葉は円心形、径1.2〜1.6cm、3全裂し、裂片は羽状に鋭く切れ込み、終裂片は披針形。
花は茎頂に1個つくか、集散状に2〜3個つき、橙黄色で、径(3.5〜)4〜5.5cm。花弁状の萼片は、(9〜)13〜16個、長さ幅とも1.2〜2.5cm、平開せず半開して重なり合い、先端部が細かく切れ込む。花弁は広線形〜さじ形、雄しべより短く、長さ5〜9.5mm、萼片より濃色で、先端は鈍形〜円形、舷部は基部で肥厚する。雄しべは10〜19個、花柱は長さ約2mm、直立し、柱頭とともに赤紫色を帯びる。
果実(袋果)は直立、長さ9〜11mm、花柱は直立して細く、長さ1.5〜2.5mm。
別名 ボタンキンバイ
- 分布・生育地 :
北海道(利尻岳) (国外:日本固有) 高山帯の中性草原(利尻岳の標高1000m以上)
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1984年7月20日 北海道利尻岳 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
北海道利尻島(岳)の高山帯のやや湿った草地だけに群落を作って咲く花である。
しかし、標高にして1000m以上登らないと見られないので、かなりのアルバイトをしなければならない。
ただ、好天に恵まれれば、山頂まで突き上げる沢の上部の草原に、黄色の絨毯を敷き詰めたようなこの花が、鋭い岩峰と青空をバックに素晴らしい光景を約束してくれる。
花弁が全開せず半球形になって咲くこと、花弁状の萼片が重なり合いこと、花柱や柱頭が赤紫色になる(わかりにくいが左下の花の写真に赤紫色に柱頭が少し見える)ことが特徴である。
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