エゾトリカブト(蝦夷鳥兜)

Aconitum sachalinsnse subsp. yezoense


エゾトリカブト1

  • 科名・属名 : キンポウゲ科 トリカブト属

  • 特徴 :
     草丈70〜150cmの多年草。
     茎は直立するか斜上し、先端が垂れる。
     葉は3中〜全裂し、さらに2つに中〜深裂する。裂片は卵状〜披針形で基部はくさび形。
     花は茎頂や上部の葉腋につき、長さ約3cmで、花序の下から咲く。花冠は青紫色、花弁状の萼片は5個、上萼片は円錐状で嘴が短く、急に尖る。萼片に囲まれ、2個の花弁と無毛の雌しべが3個ある。雄しべは多数で毛がある。花柄に屈毛がある。
     果実(袋果)は長さ15mm以上、斜開する。

  • 分布・生育地 :
     北海道(道東、道南を除く) (国外:日本固有)
    低地〜山地の林縁や草地

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1991年9月1日  北海道札幌市1
     中上・全体2 1991年9月8日    同  上2
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 1984年9月23日  北海道足寄郡
     左下・花2(淡色花) 1992年9月6日  北海道札幌市3
     右下・葉 1991年9月1日    同  上1

  • 撮影記 :
     北海道には約10種のトリカブトが知られている。
     いずれも産地が限定されている種類が多く、道内で最も普通に見られるトリカブトが本種である。
     自然が多く残された郊外だけでなく、市内でも公園の林縁に咲いているのを見かける。
     花は青紫色であるが、左下の写真のように色の薄いものも良く見かける。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
エゾトリカブト2

花1

花2(淡色花)