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- 科名・属名 : キンポウゲ科 カラマツソウ属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの多年草。
根は肥厚せず、茎は直立し、上部でまばらに分枝する。
根出葉は花時にはなく、茎葉は2〜3回3出複葉。小葉は広いくさび状倒卵形〜くさび形、長さ1.5〜5.5cm。先は浅く3裂し、縁は不規則に切れ込む。
花は径3〜8cmの散房状につき、直径8mmで黄白色。萼片は楕円形、長さ約3mm、草落性。雄しべは長さ約5mm、葯は長さ約1mm、花糸は棍棒形で葯より幅が広い。
果実(痩果)は4〜8個、球状楕円形で長さ約3mm、短い柄があって直立か斜上し、縦に8本の稜がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(東北地方南部〜関東地方北部) (国外:朝鮮半島(北部)、中国(東北部)、シベリア(東部) 湿った草地、林縁
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
2006年6月25日 栃木県日光 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 下左・果実 2016年7月24日 群馬県利根郡 下右・葉 同 上
- 撮影記 :
ごくありふれたカラマツソウのように見えるものの、関東北部が分布の中心の比較的少ない種である。
日光の湿原周辺には比較的多いと聞いていたので、梅雨の合間を見て出かけた。
ところが、日光駅前は小雨が降り引き返そうと思ったくらいだったのに、戦場ヶ原までくると青空で日差しが眩しい。山の天気は本当にわからない。
この花は思ったほど多くはなかったものの、湿原周辺の樹林下に点々と見られた。
見た目は他のカラマツソウ類と大差ないが、果実になると扁平でなく球状楕円形の痩果がつき、下垂せず斜上〜直立するのですぐわかる。
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