- 科名・属名 ： キンポウゲ科 ヒメウズ属
- 特徴 ：
草丈１０〜３５ｃｍの多年草。
塊茎は楕円状、暗褐色で直立し、長さ１〜５ｃｍ、径０．５〜１．２ｃｍ。 茎は直立〜斜上し、上部でよく分枝し、軟毛がある。
根元葉は数個、１回３出複葉で、長さ１．５〜５ｃｍ、幅１．５〜７ｃｍ。小葉は扇形〜広卵形で３深裂し、長さ、幅とも１．５〜３ｃｍ。質は膜質で柔らかく、両面無毛。葉柄は長さ３〜１４ｃｍ。茎葉は２〜３個、１回３出複葉、長さ、幅とも１．５〜３ｃｍ。短い柄があって茎を抱くか無柄。
花は集散花序となって３〜５個点頭し、白色か淡紅色を帯びた白色、径約５ｍｍ。花柄は長さ１〜２．５ｃｍ、開出毛と腺毛が生え、２個の小苞がある。萼片は５個、花弁状で楕円形、長さ４〜５ｍｍ、幅１〜１．５ｍｍ。花弁は長さ２．５〜３ｍｍ、幅約１．５ｍｍ、淡黄色。
果実（袋果）は２〜４個、長さ約６ｍｍ、無毛で斜開する。 - 分布・生育地 ：
本州（関東以西）〜九州 （国外：韓国(済州島)、中国）
道端や林縁、田畑の法面 - 花期 ： ３〜５月
- 撮影月日・場所 ：
上・全体１ 1981年4月5日 静岡県高草山
中上・全体２ 2008年3月30日 東京都日野市
(上、中上は拡大写真あり、写真をクリック）
中下・花 2018年4月8日 東京都稲城市
左下・果実、右下・葉 同 上 - 撮影記 ：
春先咲く花は幸せである。花の少なく撮影もお休みの冬が明けると、春先は道端の小さな花まで愛おしくなってカメラを向ける。
特に道端や田畑の法面に咲く本種のような小さな花は、色とりどりの大きな花の咲く夏ではそうはならない。
とはいえ、全体にプロトアネモニンという有毒物質を含み、汁に触れると皮膚が炎症を起こす場合があるので気をつける必要がある。
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