イヤリトリカブト(居谷里鳥兜) |
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草丈1〜1.5mの多年草。 茎はよく分枝し、枝はつる状に伸びる。 葉は3全〜深裂し、裂片は粗く欠刻して鋸歯状になる。 花は散房花序につき、青紫色で長さ3〜4cm。花柄には曲がった毛が生える。 本州(北部の日本海側) 湿地 2006年9月16日 長野県大町市 中、下 同 上 「あれから3週間、もう咲いているだろう」との予想通り、林下に青紫色の花が揺れていた。8月に訪れた時はまだ硬い蕾で、場所だけ確認して再訪したのだ。 湿地性のトリカブトで、花茎は直立せず先は垂れ下がって咲くという特徴がある。前回は気がつかなかったが何ヶ所かで花が見られた。 少し色づき始めた木々が秋の訪れを告げる湿原、訪れる人もなくじっくりと撮影できた。 満足感に浸りながら戻り始めると、突然目の前の草むらが揺れ黒いものが飛び出し道を横切った。「クマだ」一瞬固まる。クマは20mくらい入った林下で立ち止まりこちらを振り向いた。「写真」とザックを置いたとたん林の奥へ逃げていった。クマに出会えた喜びで興奮していたが、後で考えると体長60〜70cmの小グマで、ひょっとしたら近くで親グマがじっと見ていたかもしれないと思うとゾッとした。 同じ科の仲間の花 |
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