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- 科名・属名 : キンポウゲ科 センニンソウ属
- 特徴 :
落葉性のつる植物。
茎ははじめ軟毛を密生し、褐色で木質化する。
葉は3〜5小葉からなり、小葉は卵形で、長さ2〜8cm。質は洋紙質で、先は尖る。
花は今年伸びた枝の先に1個つき、花弁はなく、花弁状の萼片は淡紫色〜白色で、径約10cm。萼片は通常8個。雄しべと雌しべは多数あり、葯は紫色。
そう果は広卵形、扁平で長さ約5mm。
花弁状の萼片の白色のものを、
●シロバナカザグルマ(f. leucantha)(中1、中2、中4、中5)という。
- 分布・生育地 :
本州、四国、九州北部 やや湿気の多い場所や湿地の林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2011年6月8日 群馬県吾妻郡 中1・全体2 1999年5月9日 愛知県葦毛湿原 中2・全体3 2022年4月25日 大分県臼杵市 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・ 2010年5月16日 東京都日野市 中3・花1 2011年6月8日 群馬県吾妻郡 中4・花2(白色) 2010年5月16日 東京都日野市 左下・花3 2022年4月25日 大分県臼杵市 右上・葉、右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
林縁に絡み付いて咲くつる性の植物。花色は淡紫色であるが白色の花もある。
園芸種のテッセン(萼片は6個)に似て美しいことから園芸用に採取され、どこの産地でも大きく減少している。
多摩丘陵にもわずかながらシロバナの自生があるようで、GW、今が花期だろうとわずかな情報を頼りに捜してみた。
現地近くで人に聞いても皆知らない、適当に分け入った林下で、偶然花にであった。保護されているらしく、花の周りはロープで囲ってあった。
都市近郊の目立つ花は何らかの対策を取らなければすぐに盗掘されてしまう。静かに見守ってあげることはできないのだろうか。
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