ミツバオウレン(三葉黄蓮)

Coptis trifolia


ミツバオウレン1

  • 科名・属名 : キンポウゲ科 オウレン属

  • 特徴 :
     草丈5〜10cmの多年草。
     根元葉は3出複葉、小葉は倒卵形で長さ1〜2.5cm。質はやや厚くて光沢があり、縁には浅い切れ込みと不揃いな鋸歯がある。
     花は花茎の先に1個上向きに頂生し、花弁状の萼片は5個、白色で径7〜10mm。花弁は黄色で舷部は浅い杯状。
     果実(袋果)は卵形で長さ3〜8mm。輪状に開出して先端に長さ約2mmの花柱があり、縦脈はない。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部地方以北) (国外:北半球の寒帯〜亜寒帯)
     這松や針葉樹林下、高山の湿地・湿原

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年6月28日  岩手県早池峰山
     中・全体2 2015年7月13日  群馬県尾瀬
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中左・花    同  上
     左下・果実 2017年7月13日  岐阜県大野郡
     下右・葉 2015年7月13日  群馬県尾瀬

  • 撮影記 :
     この仲間の中では最も標高の高いところに分布し、亜高山帯の林下や高山帯のハイマツの下や高層湿原などで見かける。
     1つの花の花期が短いせいなのか花弁が落ちやすいせいなのか、群生している花全ての花弁が揃っている状態で咲いていることは少なく、揃った花を撮ろうと思っているうちについ撮り損ねてしまい、いい写真が載せられなかった。
     2005年、やっと早池峰山で雰囲気のいい株が撮影できた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ミツバオウレン2

花

果実