ムラサキカラマツ(紫唐松)

Thalictrum uchiyamae


ムラサキカラマツ1

  • 科名・属名 : キンポウゲ科 カラマツソウ属

  • 特徴 :
     草丈15〜40cmの多年草。
     茎は直立し、上部で1〜2回分枝し、無毛。
     根出葉は1個、2〜4回3出複葉、小葉は倒卵形〜広倒卵形、長さ、幅1.5〜3cm。先は円頭〜鈍頭、基部は円形〜ややくさび形、縁には粗い鋸歯がある。葉柄は長さ10〜20cm。
     花は散房状に1花序に5〜6花つき、径1.5〜5cm、花柄は長さ0.3〜0.5cm。花弁はなく、萼片は濃紫色で倒卵形、長さ2〜3mm、早落性。雄しべは長さ3〜5mm、葯は白色で長さ約0.6mm、花糸は根棒状で花糸より幅広く、葯隔は突出しない。
     果実(痩果)は2〜3個、紡錘形で扁平、3脈があり、長さ約4mm、開出する。柄は長さ約2mm。
     別名 チョウセンカラマツ

  • 分布・生育地 :
     九州(対馬、平戸島) (国外:朝鮮半島(南部)
     岩礫地、疎林の林下のやや乾いた場所

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年6月16日  長崎県
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     数年前、ある地方出版物にこの花の記載があり、いつかは出会いたいものだと思っていた。
     本の記述などから、ある程度自生地に心当たりはあったが、この花をご存知の方と知り合い、早速訪れることにした。
     実際に出会うまでは不安が一杯だったが、予想通りの場所でこの花を目にした時はホッとした。
     カラマツソウ属の花は繊細な美しさがあるが、白い花が多いなかで淡紫色を帯びたこの花は、より美しさが引き立つ。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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ムラサキカラマツ2

花序

花