オキナグサ(翁草)

Pulsatilla cernua


オキナグサ

  • 科名・属名
  • : キンポウゲ科 オキナグサ属

  • 特徴

  •  草丈10〜15cmの多年草。
     花後花茎が伸びて30〜40cmになる。
     葉は根元から出て長い柄があり、小葉は深く裂け、葉や花茎には長くて白い毛が生える。
     花は暗赤紫色であるが、外側には白い毛で覆われている。
     花後白い髪の毛のような果実をつけ、これが和名の翁草の由来である。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州 草原や川原

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  1977年4月24日 栃木県塩谷郡
     アップ 1987年4月18日 滋賀県伊吹山

  • 撮影記

  •  昭和50年代初め、野の花を撮り始めた頃参考になる本は少なかった。故富成さんの「春の花」〜「秋の花」シリーズは、撮影地、撮影月日もあり貴重なバイブルだった。
     その中に、栃木県の川原で撮影したこの花があり、地図を参考に広い川原を探した。
     暑さの中何kmも歩きあきらめかけた時、やっと川原の穴の縁に咲いているこの花を見つけた。
     花数も少なく立派な株とは言えないが、花と実が同時についていて今でも印象に残る出会いであった。その時の写真である。
     その後、他の産地で見たものも、掘り取られた穴から長い根が残って再生し、花をつけているような株が多かった。

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