オオゴカヨウオウレン(大五花葉黄蓮)

Coptis ramosa


オオゴカヨウオウレン1

  • 科名・属名 : キンポウゲ科 オウレン属

  • 特徴 :
     草丈5〜13cmの多年草。
     根茎は太くて短く、やや直立し、匐枝はない。
     葉は常緑で5小葉または3小葉、小葉は菱形〜倒卵形〜卵形。やや厚くて光沢があり、鋭い鋸歯がある。
     花は花茎の先に2〜4個、総状または単生し、径1.2〜1.6cm。苞は狭卵形、花弁状の萼片は普通5個、楕円形〜広楕円形、長さ6〜8mm。花弁はへら形で黄色、長さ6〜8mm。花茎は紫褐色。
     果実(袋果)は舟形、長さ6〜12mm、花柱は長さ1mm以下、鉤状に曲がる。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島) (国外:日本固有)
     スギ林下の岩上、木の上

  • 花期 :   2〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2007年3月24日  鹿児島県屋久島
     中上・全体2、中下・花    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・果実 2006年5月29日    同  上
     右下・葉 2018年4月20日    同  上

  • 撮影記 :
     南の島といえ3月の標高1000mを超える高さ、風も強く雨の降り出しそうな曇天の日は、ゾクッとするほど寒い。
     昨年果実を見たあたりで花を探した。簡単に見つかるはずが見当たらない。しばらく歩くとやっと白い花が、思ったより小さい。小さいとは知っていたが、オオの名前に惑わされていたようだ。
     暖冬で花期が早まり、終わりかけていた花が多かったが、標高が上がるにつれ花期の花も見られた。
     他には咲いている花もないので、たっぷり時間をかけて写していると、寒さが一層身に沁みた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オオゴカヨウオウレン2

花

果実