リュウキュウボタンヅル(琉球牡丹蔓)

Clematis grata var.ryukyuensis


リュウキュウボタンヅル1

  • 科名・属名 : キンポウゲ科 センニンソウ属
     注.APGV分類では、学名(C. grata)

  • 特徴 :
     つる性の木本植物、多年草。
     葉は1回3出複葉、小葉は卵形〜広卵形、長さ2〜6cm、幅1.5〜5.5cm。3浅裂し、縁には粗い鋸歯がある。葉柄は長さ0.5〜3cm。
     花は茎頂や葉腋に円錐状の集散花序に多数つき、上向きに咲き、径約1.5cm。花柄は長さ1〜1.5cm、密に毛がある。小苞は楕円形、長さ約1mm。花弁はなく、花弁状の萼片は4個、白色、狭倒卵形で、長さ6〜9mm、幅2〜3mm。先は鋭形〜円形、平開し、外側に密に毛がある。雄しべは多数、長さ4〜6mm。
     果実(痩果)は狭卵形〜卵形、長さ1.5〜2mm、密に毛があり、残存する花柱は長さ2.5〜3cm。

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア〜インド、ネパール、パキスタン)
     日当たり良い林縁

  • 花期 :   5〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年7月8日  沖縄県石垣島
     中上・全体2 2005年6月10日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2004年7月8日    同  上
     左下・花 2022年7月10日    同  上
     右下・葉 2018年12月2日  沖縄県うるま市

  • 撮影記 :
     この仲間は良く似ていて区別が難しい。特に南西諸島にはこの仲間が何種類もある。
     この花は本州〜九州に分布しているボタンヅルに非常によく似ているが、痩果の形が異なり、残存花柱が長いことが異なるとされる。
     夏、南西諸島に出かけると道路脇などに群生しているのを良く見かける。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
リュウキュウボタンヅル2

花序

花