サラシナショウマ(晒菜升麻)

Cimicifuga simplex


サラシナショウマ

  • 科名・属名 :
     キンポウゲ科 サラシナショウマ属

  • 特徴 :
     草丈40〜150cmの多年草。
     根茎は太くこぶ状で水平に伸び、しばしば大群落となる。
     茎は基部で径2〜7mm、無毛か上部に屈毛がある。
     葉は3回3出複葉、小葉は狭卵形〜広卵形、長さ3〜8cm、幅2〜7cm。3中裂〜浅裂し、縁には不揃いの鋸歯があり、両面に細かい毛がある。葉柄は長さ15〜30cm。上部の茎葉は2〜3回3出複葉。
     花は長さ20〜50cmの総状花序になり、白色で多数つき、花柄は長さ5〜10mm。萼片は花弁状で広楕円形〜広卵形、長さ4〜5mm。花弁は長3〜5mm、径2mm、2深裂する。雄しべは長さ5〜8mm、雌しべは2〜8個。
     果実(袋果)は倒卵形、長さ6〜9mm、長い柄がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、千島、サハリン、ロシア極東域、モンゴル)
     草原、林縁

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2007年9月1日 長野県八ヶ岳山麓
     中・群落 1999年8月29日  滋賀県伊吹山
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2016年10月31日  東京都高尾山
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     夏の終わり、1mもある長い茎の先に長い穂となった花を咲かせる。
     林縁で見かける場合は、ポツポツと咲いていることが多く、多くても数本の場合が多い。
     しかし、中の写真のように、伊吹山の草原では大きな群落を作り、遠くからでも白い絨毯を敷いたような素晴らしい光景が見られる。

  • 葉

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群落

花