タイシャクカラマツ(帝釈唐松)

Thalictrum kubotae


タイシャクカラマツ1

  • 科名・属名 : キンポウゲ科 カラマツソウ属

  • 特徴 :
     草丈30〜40cmの多年草。
     茎は斜上し、密に腺毛がある。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は2〜5回3出複葉、長さ4〜16cm。小葉は広倒卵形〜倒卵形で長さ1.2〜3.3cm、幅0.9〜2.2cm。先3歯があるか3浅裂し、托葉と小托葉がある。上面は灰緑色、葉脈は下面に隆起し、両面に腺毛がある。葉柄は1.5〜3cm。
     花は長さ7〜17cmの円錐花序となって多数つき下垂する。萼片は4個、楕円形で長さ4〜5mm、淡紫褐色で宿存する。雄しべは長さ7〜12mm、葯は長さ2〜5mmで黄色。
     果実(痩果)は1花で1〜2個、紡錘状で長さ約3mm。腺毛があり、両面に4脈がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(広島県) (国外:日本固有)
     石灰岩地

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2016年5月28日  広島県
     中、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     広島県だけに知られ、自生地は以前から承知していたが、なかなか出かける機会がなく、やっとこの年出かけることができた。
     比較的最近に知られた種で、萼片は宿存性、茎葉に小托葉があり、葉脈は葉の下面で隆起し、茎や葉に腺毛があって粘るのが特徴とされている。
     5月末なら花期もちょうどいいはずであったが、高温続きで花期が早まり、大株はほとんど花が終わり小さな株だけに花が残っていた。
     それでも何とか納得できる花が撮影できた。

  • 葉

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タイシャクカラマツ2

花