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- 科名・属名 : キンポウゲ科 センニンソウ属
- 特徴 :
つる性の多年草。常緑。
葉は3出複葉で、小葉は長さ5〜10cm。全縁で基部は円形。托葉合着して茎を包む。
花は葉腋から出て円錐花序となる。花弁状の萼片は4個、長楕円形で長さ約3cm、内面は紫色〜茶褐色で全開または反転する。葯は線形で白色。
果実(痩果)は菱形状狭卵形、長さ約5mm、幅約2.5mm。両端は尖り、白色の長い伏毛がある。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)、沖縄 (国外:台湾、中国(南部)) 林縁
- 花期 : 10〜11月
- 撮影月日・場所 :
2009年9月27日 沖縄県西表島 中上 2015年10月7日 沖縄県国頭郡 中下 2006年10月8日 沖縄県西表島 上、中上、中下は拡大写真あり(写真をクリック) 左下・花1、2 2015年10月7日 沖縄県国頭郡 右上・果実 2015年11月30日 同 上 右下・托葉 2006年10月11日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
濃紫色の萼と白い花柱の見事なコントラスト、この花を知った時から出会いたい憧れの花だった。
この花を目的に何度か八重山諸島を訪れたが、早い帰京で見損ねたり、台風で行けないなど、憧れの度合いに反し今ひとつ縁のない花だった。
2006年秋、期して訪れた八重山諸島は、ここ20年来で最大といわれた台風の凄まじい爪跡を痛々しく晒していた。島全体が紅葉したかのように赤茶け、葉は落ち、まるで初冬の山のよう。ハイビスカスもブーゲンビリアも全く花が見られない。
これではと半分あきらめの気持ちで山に入る。倒木が多く、繁っていた葉も落ち、びっくりするほど明るい。すると、明るくなった木立の中ほどに濃紫色と白の花が見えた。暴雨にも耐えた蔓からいくつかの花が咲いたのだ。
思い通りのイメージではないものの、憧れの花との出会いはで満ち足りた気持ちになった。
花(萼片)の色は紫色の強いものから茶褐色のものまでいろいろある。
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