ヤマハンショウヅル(山半鐘蔓)

Clematis crassifolia


ヤマハンショウヅル1

  • 科名・属名

  •  キンポウゲ科 センニンソウ属

  • 特徴

  •  数mになるつる性の木本。
     葉は1回3出複葉で、小葉は楕円形で、革質。先は鋭く、全縁で光沢がある。
     花は葉腋から花序を伸ばし、上向きに多数の花をつける。花は白色、萼片は4個、長楕円形で長さ1.5〜1.8mm、先は尖る。全開して時には反り返り、内面と外面の縁に細かい白毛がある。

  • 分布・生育地

  •  九州(南部、屋久島、種子島)
     山地の林縁

  • 花期
  • : 11〜1月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年12月2日 鹿児島県屋久島
     中、下 同 上 
     上、中は拡大写真あり(写真をクリック)

  • 撮影記

  •  写真で見た萼片がそり返る特徴ある花が忘れられず、冬の屋久島にやってきた。
     冬型が緩み日差しは暖かい。上り勾配の林道を急ぎ足で歩くと、セーターもブルゾンも不要でシャツ一枚で十分だ。
     前年、蕾をつけた株は確認していたものの、花の時期機会に恵まれず今年の宿題にしていただけに、現地に近づくにつれて期待が高まる。
     見覚えある場所に着くと、遠くからでも木から垂れ下がる白い花が見えた。「よし!大丈夫だ。咲いている」ホッと胸をなでおろす。
     花期的には少し早いのか、写真で見るほど萼片は反り返らずイメージと少し異なっていたが、豪勢な咲き振りには言葉もなかった。
     ぶら下がった蔓は少しの風でも揺れ、なかなかシャッターが切れない。結局2時間近くもねばり、帰り道では冬の日差しはすっかり傾きかけていた。

    同じ科の仲間の花
ヤマハンショウヅル2

花アップ