ヤマハンショウヅル(山半鐘蔓)Clematis crassifolia |
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キンポウゲ科 センニンソウ属 数mになるつる性の木本。 葉は1回3出複葉で、小葉は楕円形で、革質。先は鋭く、全縁で光沢がある。 花は葉腋から花序を伸ばし、上向きに多数の花をつける。花は白色、萼片は4個、長楕円形で長さ1.5〜1.8mm、先は尖る。全開して時には反り返り、内面と外面の縁に細かい白毛がある。 九州(南部、屋久島、種子島) 山地の林縁 2007年12月2日 鹿児島県屋久島 中、下 同 上 上、中は拡大写真あり(写真をクリック) 写真で見た萼片がそり返る特徴ある花が忘れられず、冬の屋久島にやってきた。 冬型が緩み日差しは暖かい。上り勾配の林道を急ぎ足で歩くと、セーターもブルゾンも不要でシャツ一枚で十分だ。 前年、蕾をつけた株は確認していたものの、花の時期機会に恵まれず今年の宿題にしていただけに、現地に近づくにつれて期待が高まる。 見覚えある場所に着くと、遠くからでも木から垂れ下がる白い花が見えた。「よし!大丈夫だ。咲いている」ホッと胸をなでおろす。 花期的には少し早いのか、写真で見るほど萼片は反り返らずイメージと少し異なっていたが、豪勢な咲き振りには言葉もなかった。 ぶら下がった蔓は少しの風でも揺れ、なかなかシャッターが切れない。結局2時間近くもねばり、帰り道では冬の日差しはすっかり傾きかけていた。 同じ科の仲間の花 |
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