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- 科名・属名 : キンポウゲ科 センニンソウ属
- 特徴 :
長さ数mになる常緑の木本生つる植物。
茎の下部は木質化し、淡紫褐色で無毛。
葉は1回3出複葉で、小葉は卵形〜長卵形〜広卵形、長さ5〜12cm、幅3〜7cm。先は鋭く全縁。質は厚く、表面はやや光沢がある。葉柄は長さ4〜10cm。
花は茎頂または葉腋から円錐状の集散花序を出し、径1.5〜3cmの花を多数つける。花弁のように見える萼片は4個、倒披針形で白色、長さ1〜1.5cm、幅0.4〜0.5cm、先は鋭形、乾くと黒色になり、外側に柔毛があり、平開する。花糸は無毛、少し広がり、葯隔は突出する。
果実(痩果)は半月状、長さ約5mm、密毛があり、残存花柱は長さ2〜2.5cm。
- 分布・生育地 :
九州(種子島、屋久島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国、フィリピン、東南アジア) 亜熱帯林の林縁
- 花期 : 4〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年6月9日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2007年4月30日 沖縄県西表島 中中・全体3 2020年6月14日 沖縄県国頭郡 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2007年6月10日 鹿児島県奄美大島 左下・花 2021年3月16日 沖縄県宮古島 右上・葉(表) 2020年6月14日 沖縄県国頭郡 右中・葉(裏) 2021年3月16日 沖縄県宮古島 右下・茎 2020年6月14日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
沖縄でも奄美でも、光沢のある葉には何度も出会った。
ところが3月に花を見た、5月にピークだったという話は聞き、その時期を狙って出かけても、遅れていたり、台風で飛ばされていたりで、花に出会ったことはなかった。
今年こそはと期待して出かけた西表島、台風で低いところの株は飛ばされていたものの、高いところに咲いている花を見つけた。見つけたらこっちのもの、何とか撮影できる距離まで引っ張って撮影した。
西表島では苦労して撮影したこの花、6月に出かけた奄美大島では例年より大幅に季節が遅れていたため、林道のあちこちで満開の花に出会うことができた。
最初は苦労してもその後は以外に簡単に出会えることが多い。生育環境や花のイメージを覚えるので見つけやすくなるためだろう。
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