イソノキ(磯の木)

Rhamnus crenata


イソノキ

  • 科名・属名 :
     クロウメモドキ科 クロウメモドキ属
     注.APG分類ではイソノキ属、学名(Frangula crenata)

  • 特徴 :
     高さ3〜4mの落葉低木。
     若い枝は赤褐色の伏毛に覆われるが、後に無毛になり、枝先は刺にならない。
     葉は互生し、葉身は倒卵状長楕円形〜長楕円形、長さ6〜12cm、幅2.5〜5cm。先は急鋭尖頭、基部は円形〜鈍形、縁には低い鋸歯がある。表面は無毛、側脈は6〜10対、裏面に隆起する。葉柄は長さ5〜10mm、有毛。
     花は枝の上部の葉腋に小型の集散花序をつけ数個の花をつける。花は両性で黄緑色、径約5mm、花弁は5個、萼片より短く、萼筒は鐘形、萼裂片は三角形で直立する。
     果実(核果)は倒卵状球形で形約6mm、紅色から紫黒色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     山野の湿地

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     2016年6月27日  宮崎県児湯郡1
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下右・葉    同  上
     下左・果実 2016年9月21日  宮崎県児湯郡2

  • 撮影記 :
     山野の湿地に生えるが、比較的西日本の湿地でよく見られる。
     果実の時期には小さいながら紅や紫黒色の実で気がつくこともあるが、花の時期は写真のように小さな黄緑色の地味な花でかつ平開しないため、咲いていても気がつかないことが多い。私もこの花があることを知って事前に調べていたが見逃す所だった。
     秋に同じ場所を訪れ果実を見ようと思ったが、鳥に食べられたのか結実しなかったのか果実は見られず、別の湿地で紅色と紫黒色が混じった果実を撮影した。この年、愛知県の湿地でも果実を撮影した。

  • 葉

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花

果実