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- 科名・属名 : クワ科 イチジク属
- 特徴 :
高さ3〜7mの常緑低木〜小高木。
樹皮は暗褐色、若枝にはやや粗い硬い毛があってざらつく。
葉は2列互生し、楕円形〜長楕円形、長さ5〜11cm、幅2〜5cm。先はやや尾状に尖り、基部はやや歪んだ鋭形で葉柄に流れ、縁は全縁またはごく浅い波状縁。表面は無毛、裏面には細点が多数ある。葉柄は長さ4〜12cm、点状の毛がある。托葉は線状披針形で先は尖り、長さ0.8〜2cm。
雌雄異株、葉腋に1〜2個の花嚢をつけ、花嚢は雌雄同形で球形〜卵状球形、径3〜4mm。表面に白色の細点がある。花嚢の柄は4〜7mm、白い細点がある。下部総苞葉は2〜3個、柄の中ほどにややずれてつき、卵円形。
果嚢は径7〜9mm、赤色に熟す。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾、フィリピン、インドネシア、ニューギニア) 低地の林内
- 花期 : 4〜5月?(不明)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2012年10月23日 沖縄県国頭郡 中・全体2 2012年8月31日 沖縄県西表島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果嚢 同 上 右下・葉 2012年10月23日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
熟すと果嚢が鮮やかな赤色になり、その時期には赤い実がよく目立つ。
ホソバ(細葉)という和名がつけられ、八重山諸島などに分布するムクイヌビワに対し葉が細いということであるが、それほど細くなるわけではない。
イチジクの仲間で真赤な実は美味しそうに見え、食べられるようにも感じられるが、まだ食してみたことはない
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