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- 科名・属名 : クワ科 イチジク属
- 特徴 :
高さ3〜5mになる落葉低木〜小高木。
葉は互生し、葉身は卵状楕円形で長さ8〜20cm、幅3.5〜8cm。先は尖り、基部は円形〜心形、全縁で無毛。葉柄は長さ2〜5cm。
雌雄別株で葉腋に1個ずつ花嚢がつき、花嚢は雄、雌とも同形で、球形〜広楕円形、径8〜10mm、緑色で白い斑点があり、上部は赤色。雄花嚢には雄花と中えい花が混在し、雌花嚢には雌花のみがある。雄花には花被片5個と雌しべが1個、雌花には5個の花被片と1個の雌しべと脇に1本の花柱がある。花嚢の柄は長さ8〜15mm。
果実(果嚢)は球形で径約2cm、黒紫色に熟す。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:韓国(済州島)、台湾(蘭嶼)) 暖地低地の林内(関東地方は沿海地に多い)
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2013年11月27日 沖縄県西表島 中・全体2 2015年3月25日 沖縄県名護市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・葉 2014年3月24日 沖縄県与那国島
- 撮影記 :
この仲間では最も北の地域まで分布し、関東地方でも海岸近くで見ることができる。
花嚢は初め緑色をしているが、熟して果嚢の頃になると黒紫色になり、この時期になるとこの木の存在に気がつく。
いずれにしてもきれいな花が咲くわけではないので、注意して見ていないと見逃してしまう。
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