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- 科名・属名 : クワ科 イチジク属
- 特徴 :
高さ5〜10mの常緑高木。
葉は楕円形、長さ10〜20cm、幅6〜11cm。先は鈍形〜円形、基部は鈍形でやや葉柄に流れる。全縁で両面無毛。葉柄は長さ1.5〜3.5cm、無毛で皮がふけ状に剥がれる。
雌雄異株で葉腋に1個の花嚢をつけ、花嚢は平たい球形で径約1.3cm。花嚢の柄は太くて短く、長さ2〜3mm。苞は3個、柄の上端につき、広卵形で長さ約1mm。
花(果)嚢は熟すと径約2cmくらいになり、緑褐色で表面に白点状の皮目が散在する。種子は球形で径約1mm。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ニューギニア、オーストラリア、ポリネシア) 低地林内
- 花期 : 1年中?
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年3月19日 沖縄県西表島 中・全体2 2011年12月9日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花(果)嚢 同 上 右下・葉 2022年4月15日 沖縄県石垣島
- 撮影記 :
奄美大島以南から沖縄にかけて分布していて、現地では割合に普通にみられる樹なので、目にしたことがあるかもしれない。
ただ、写真でもわかるように葉腋のみに花嚢がつくのが特徴で、幹などには花嚢がつかないため、大きな葉に隠れて花(果)嚢には気がつかないかもしれない。
南西諸島には花が花嚢の内側につくイチジク属の樹木が多く、どれも似た感じなのでどれも同じに見えてしまう。しっかり予習していかなければならない。
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