|
- 科名・属名 : マメ科 ゲンゲ属
- 特徴 :
草丈10〜30(-50)cmの2年(越年)草。帰化。
茎は根元で多数分枝して下部は這い、上部は斜上、伏した毛がある。
葉は奇数羽状複葉、小葉は9〜11個、葉身は倒卵形〜楕円形、長さ8〜15mm、幅3〜15mm。先は円頭か少し凹む。質は薄く、両面に軟毛がある。葉柄の基部にある托葉は互生、卵形で鋭頭、長さ3〜6mm、有毛。
花は葉腋から伸びた10〜15cmの花茎の先に輪状に群がって蝶形花を7〜10個つけ、紅紫色で長さ12〜14mm。旗弁は竜骨弁ととほぼ同長、竜骨弁は翼弁より長い。萼は長さ4〜5mm、萼筒は長さ2.5〜3mm、裂片は狭三角形、長さ約2mm。
果実(豆果)は舟形、直立し、先端は次第に尖って嘴状になり、長さ2〜2.5cm、幅約4mm、黒熟する。
花が白色のものがあり、
●シロバナゲンゲ(f. albiflorus)(左下の写真)という。
別名 レンゲソウ
- 分布・生育地 :
逸出帰化、栽培(中国原産)(日本全土に帰化) (国外:?) 田、野原、土手
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2009年5月10日 静岡県静岡市 中上・群落 1978年5月3日 埼玉県日高市 中下・花 同 上 左下・シロバナ 2003年4月19日 茨城県岩井市 (上、中上、左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・小葉 2018年11月11日 神奈川県小田原市 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
正式にはゲンゲというが、レンゲ(ソウ)と言うほうが何だかしっくりくる。
春先、田んぼを赤紫色に染めて咲く光景は、日本の原風景であるが、この花が帰化と知って驚いた。
原産地は中国で、昔は緑肥にするためこの種をまいたそうであるが、最近はそんなこともなくなり、田んぼ一面赤紫色に染まるというのは観光用に作られた光景であることが多い。
春のゲンゲ、秋の彼岸花の群落で有名な埼玉県飯能市の巾着田もそのようにして作られたと聞いている。最近は有名になりすぎて人ばかり多くなったが、この写真を撮影した頃は、シーズンでも人影はまばらだった。
同じ科の仲間の花
|