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- 科名・属名 : マメ科 ハギカズラ属
- 特徴 :
長さ30〜150cmのつる性の多年草。
葉は3小葉からなり、小葉は楕円形〜広倒卵形、長さ2〜2.5cm、幅1.3〜2cm。先端は円いかやや窪み、縁は少し外側に曲がりこむ。質は革質、表面は無毛、裏面は灰白色の軟毛が多い。托葉は狭卵形、長さ2〜2.5mm、早落する。
花は葉腋に長さ2〜5cmの総状花序となって2〜8花の蝶形花を疎らにつけ、花冠は淡紅紫色で、長さ1.3〜1.5cm。花柄は長さ1.5〜3mm。旗弁は卵円形、竜骨弁は翼弁より長い。萼は深く4裂、裂片は狭披針形。
果実(豆果)は扁平で、長さ3〜4.5cm、幅6〜7mm。白い伏毛が密生し、5〜6個の種子が入る。
- 分布・生育地 :
九州(トカラ列島、奄美大島)〜沖縄 (国外:台湾) 海岸の岩場、草地
- 花期 : 4〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年5月15日 沖縄県国頭郡 中上・全体2 2004年4月9日 沖縄県石垣島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 同 上 左下・花2(側面) 2021年3月16日 沖縄県宮古島 右上・葉(表) 2019年5月7日 沖縄県石垣島 右下・葉(裏) 2021年3月15日 沖縄県伊良部島
- 撮影記 :
海岸近くの草地や隆起石灰岩の上に蔓を伸ばし、赤紫色の花をつける。葉は厚くて光沢があり、縁は少し巻き込み、潮風のあたる海岸に生き延びている知恵を感じる。
いろいろな場所で葉は見かけたが、訪れる時期が悪いのか台風などの影響か、まともに花をつけている株にはなかなか出会えなかった。
やっと恩納村の海岸、隆起石灰岩の岩上で花をつけている株を見つけた。
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