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- 科名・属名 : マメ科 ハマセンナ属
- 特徴 :
高さ2〜6mになる小高木。
葉は奇数羽状複葉、長さ8〜10cm。小葉は互生し、12〜16個、葉身は長楕円形〜狭倒卵形、長さ1.5〜4cm、幅0.7〜1.3cm。先は円頭または鈍頭で微突端、やや光沢があり、両面無毛。裏面は白色で網状脈が目立つ。托葉は狭三角形、先端はやや長く延び、条線が目立つ。
花は葉腋に偽総状花序または束生状に2〜6個つき、蝶形で長さ約1.5cm、淡黄色地に紫褐色の脈が目立つ。花柄は無毛、長さ約1.5cm、中央に1対の小苞がある。
果実(節果)は長さ約10cm、幅約6mmで、5〜8個の小節果からなり、小節果間はやや狭くなる。種子は長楕円形、長さ6〜7mm、幅3〜3.5mm、へそは端に偏ってつく。
稀に花に紫条のないものがあり、
●シロバナハマセンナ(仮称、学名未定)(右下の写真)という。
- 分布・生育地 :
九州(奄美諸島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国、東南アジア) 海岸の藪、林縁
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年9月6日 沖縄県石垣島 中上.全体2 2016年7月5日 沖縄県西表島 中下・花 2008年7月25日 同 上 左下・果実(節果) 同 上 右下・白花 2017年9月5日 同 上 (上、中上、右下は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
いい状態の花を撮影しようと島を訪れる度に足を運んでいたが、いついっても花がないか、台風で葉が飛ばされたりして花をつける雰囲気はなかった。
ある年の夏、いつもの場所とは違うところで見つけていた株に立ち寄って見ると、見事に花を咲かせ豆果もぶら下がっていた。
黄味がかった白地に紫の筋の入った花は、地味ではあるが何となく気品があって好きな花だ。葉も羽状複葉ながら小葉が互生するという面白いつき方だ。
珍しい花ではないが、海岸近くの林縁などにあるせいか、台風に襲われるとすぐに葉を飛ばしてしまい、花期に訪れても花がないということが多い。
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