ハタササゲ(旗捧げ)

Vigna unguiculata var. catjang


ハタササゲ

  • 科名・属名
  • : マメ科 ササゲ属

  • 特徴

  •  草丈30〜40cmの1年草。逸出帰化。
     葉は3小葉からなり、小葉は楕円形で先がややとがって光沢があり、長い葉柄がある。
     花は葉腋から長い花柄を出し、その先に2個づつ対をなしてつく。花冠は白色〜淡赤紫色。
     莢果は線形で長さ7〜13cm、先端が上方に反り返る。種子は赤、黒、白色で10〜15個入り、アズキに似る。  莢が上を向いた状態を、「物を捧げ持った姿」に見立てて和名がつけられていると言われている。

  • 分布・生育地

  •  逸出(熱帯アフリカ原産) 荒地、道端
     九州南部以南で栽培されていた

  • 花期
  • : 8〜2月?

  • 撮影月日・場所

  •  2006年10月10日 沖縄県西表島
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  空地に広がっているピンクのマメ科の花、自生種ではないとは思ったが、園芸種とも思えなかった。
     季節を変え何度も来たことのある場所にもかかわらず、初めて見る花である。天に向ってVの字をした豆果もできている。割ってみると食用には不適と思われるような小さな実だった。
     帰って調べると、以前は栽培されていた在来種で、鹿児島や沖縄では赤飯などに使われていたそうである。近くに畑はなかったが、どこからか逸出してきたものだろう。
     花は、朝は開いているものの、昼過ぎには閉じてしまうこともわかった。

    同じ科の仲間の花
花

豆果