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- 科名・属名 : マメ科 ホドイモ属
- 特徴 :
長さ2m以上のつる性の多年草。
地下茎は細く、所々に長さ1〜2cmの紡垂体状の塊根ができる。
茎は塊根の先や地下茎の途中から出て、他のものに絡みついて伸びる。
葉は奇数羽状複葉で、小葉は普通5個、上部のものは3個、葉身は卵形〜広卵形で長さ5〜12cm、幅2〜7cm。先はやや長く伸び、両面とも伏した短い剛毛がある。托葉は小さく、披針形〜広線形、長さ3〜4mm。
花は葉腋から長さ10〜15cm程度の花序を出し、黄緑色で7mm程度の花を2〜4個つける。花は複雑な形で、上に大きな旗弁が1個、下に筒状の赤い翼弁が2個、間に2個のねじれた竜骨弁がある。萼は長さ3〜3.5mmと花の1/3程度、萼裂片は短く、長さは萼全体の1/5以下。
果実(豆果)は線形で扁平、長さ6〜8cm。種子は5〜6個入り、広楕円形で扁平、あずき色で、長さ約4.5mm、幅約4mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:中国) 低山地の日当りのいい林縁
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年7月21日 埼玉県飯能市 中上・全体2 2023年7月15日 東京都八王子市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序1 2008年7月21日 埼玉県飯能市 中下・花序2 2023年7月15日 東京都八王子市 左下・花 2008年7月21日 埼玉県飯能市 右上・小葉 2023年7月15日 東京都八王子市 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
変った形のこの花、そんなに珍しいというわけではないのに何故か出会ったことがなかった。
近県で見られないかと探していたところ、埼玉のある方から耳寄りな情報を頂いたが、残念ながらその年は花には遅く、今年の予定にリストアップしていた。
翌年、案内で出かけた先は植林地の道路際、ツル状の茎の葉腋から出た花柄に何とも形容しがたい花が咲き始めていた。
マメ科には竜骨弁がねじれた花がいくつかあるが、訪れる虫にも掴まりやすいのだろうか。見れば見るほど変った花だ。
もう一ヶ所の自生地でも他の植物を覆って繁茂し、ここはちょうど花盛りだった。
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