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- 科名・属名 : マメ科 ヌスビトハギ属
注.APG分類では、ヌスビトハギ属の学名は(Hylodesmum)
- 特徴 :
草丈50〜150cmの多年草。
葉は5〜7小葉からなり、頂小葉は長楕円形〜倒卵形で長さ6〜17cm、幅3〜6cm。托葉は線状披針形、長さ7〜8.5mm、幅1〜1.2mm。
花は茎頂に50cmにもなる長い総状花序となる。花は淡桃色で長さ8〜10mm。竜骨弁は翼弁より長く、長さ7.5〜8.5mm。萼は上方で4裂する。花柄は長さ4〜6mm。
果実(節果)は普通2小節果からなり、小節果は三角形で長さ10〜15mm、幅5〜7mm。全面に短毛がある。種子は長さ約5mm、幅約9mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国(東部、東北部)、極東ロシア(沿海州) 平地から山地の林下
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年8月26日 東京都高尾山 中上・全体2 2005年9月4日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2017年8月27日 東京都八王子市 中下・花 同 上 左下・果実 2017年9月13日 同 上 右下・葉 2017年8月27日 同 上
- 撮影記 :
残暑厳しい中でも季節の訪れを感じるのか、8月末の低山は秋の花がいろいろ顔を出しはじめる。
しかし、花には秋の訪れが感じられても、人の感じる暑さには変わりない。
薄暗い林縁で明るいピンクの花を咲かせるこの花、ヌスビトハギの仲間でもひときわ草丈が高く、少しの風でもフラフラ揺れ、シャッターを1枚切るにも時間がかかる。
息を止め1枚撮り終えるたびに大粒の汗がドッと吹き出し、それを狙って藪蚊が押し寄せてきた。
和名の由来は、花を藤(フジ)に、草姿を栽培されるマメ科のカンゾウ(Glycyrrhiza glabra var. glandulifera)に見立てたものといわれている。
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