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- 科名・属名 : マメ科 ジャケツイバラ属
注.APGV、Wの分類では、学名にvar. japonicaはつかない。
- 特徴 :
高さ2mくらいになるつる性の落葉低木。
枝は長く伸び、葉柄などとともに鋭い逆刺があり、はじめ短毛がある。
葉は6〜16個の羽片をつけ、各羽片は5〜12対の小葉からなり、小葉は長楕円形〜倒卵形で、長さ1〜2.5cm、幅0.5〜1cm。革質で、裏面は粉白色。
花は頂生する長さ20〜30cmの偽総状花序になって多数つき、黄色で長さ、幅とも2.5〜3cm。萼は黄緑色、卵形で鋭頭、背軸側裂片で長さ1.2〜1.5cm。雄しべは長さ約1.5cm、帯赤色、花糸の中部以下に白い縮れた毛が密生する。
果実(豆果)は長楕円形で扁平、長さ7〜10cm、幅約3cm。種子は10個程度入り、黒褐色で楕円形、長さ約1cm。
- 分布・生育地 :
本州(宮城・山形県以南)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、東南アジア〜インド) 低山地、川辺、野原
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年5月16日 東京都高尾山 中1・全体2 1995年6月3日 同 上 中2・全体 2022年4月25日 大分県佐伯市 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花序1 2013年5月16日 東京都高尾山 中4・花序2 2022年4月25日 大分県佐伯市 左下・花 2016年5月30日 兵庫県姫路市 右上・果実(豆果) 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
初夏の頃、新緑に覆われた低山地の樹冠や林縁で、鮮やかな美しい黄色の花が目に付く。
ただ、きれいなバラには・・・の諺通り、幹には鋭い棘が生え、運悪く服や身体に引っかかろうものなら悲惨な目にあう。やはり、きれいなものは遠くから眺めるにかぎる。
2013年、高尾山で50m以上もある杉の木に這い登って咲いている花を見た。一番上の写真がそれであるが、素晴らしいものだった。
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