|
- 科名・属名 : マメ科 トビカズラ属
- 特徴 :
茎の長さ10mになるつる性の木本。
葉は常緑で3小葉からなり、頂小葉は菱形状卵形〜卵状楕円形で、長さ8〜12cm、幅6〜8cm。先は鈍形で鋭頭。小托葉はない。
花は葉腋から10〜15cmの花序を下げ、密に花をつける。花冠は暗紫色で長さ5〜6cm。
果実(豆果)は卵形〜円状楕円形で、長さ7〜10cm、幅5cm、表面には10〜15本程度の膜質の翼があり、翼上には3mm程度の剛毛がある。
種子はほぼ円形で径約2cm。へそは外周の3/4に達する。
別名 ハネミノモダマ
- 分布・生育地 :
沖縄(八重山諸島) (国外:台湾) 林縁
- 花期 : 2〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2004年3月27日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2004年3月24日 沖縄県石垣島 下・果実(豆果) 2004年3月25日 沖縄県西表島 下右・種子 2016年7月4日 沖縄県石垣島
- 撮影記 :
春先八重山諸島を訪れると、道路脇や林縁で暗紫色の大きな花が十数個もぶら下がっているのをよく目にする。気をつけて見れば比較的多い花ではないかと思われる。
また、この花の果実(写真下)も「わらじ」というか「小判」というか、10cmくらいのシワのある長楕円形をしていて、これまたユニークである。
ただ、目に付き易いこともあってか果実が採られることも多いらしく、花の割には果実に出会うことは少ない。
同じ科の仲間の花
|