|
- 科名・属名 : 科 属
- 特徴 :
長さ約1mになる常緑性の草本状半低木。
茎は細く、匍匐して長く伸び、黄色の軟毛が密生する。
葉は3小葉からなり、倒卵状楕円形で、長さ1.5〜4cm、幅1〜2.5cm。頂小葉は側小葉より大きい。先は円頭〜鈍頭で先はさずかに突出し、全縁で両面に伏した淡黄色の軟毛を密生する。葉柄は長さ0.5〜1cm。
花は長さ3〜7cmの偽総状花序につき、蝶形花は赤紫色〜青紫色で、長さ約4mm。花柄は長さ2〜3mm、萼は狭卵形で鋭頭。花序軸には開出毛が密生する。
果実(豆果)は楕円形で長さ約1cm、黄緑色で後に黒熟し、果皮に軟毛があり、6〜10個の種子が入る。
- 分布・生育地 :
九州(奄美・請島、与論島)、沖縄(石垣、西表島) (国外:アジア、アフリカ、オーストラリアの熱帯、亜熱帯域) 日当りのいい草地
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年9月3日 沖縄県石垣島 中1・全体2、中2・花1 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花2 2017年9月6日 同 上 中3・果実(未熟) 2014年9月3日 同 上 左下・果実(熟果) 2018年11月2日 沖縄県西表島 右上・葉2014年9月3日 沖縄県石垣島 右下・花序軸 2018年11月2日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
前年の冬、草地に生えるこの葉を教えてもらった。一見すると草本のように見えたが、半低木とのことだった。
翌年、花期を見計らって出かけたが、草に埋もれなかなか見つけられなかった。
やっと、見覚えのある葉と小さな淡紅紫色の花を見つけたが、図鑑にも写真はなく、この花かどうかは自信が持てなかった。
後日、沖縄の花仲間と連絡を取り、やっと確認ができた。
この草地には、今や滅多に見ることのできなくなった種が多く見られ、出かけるたびに楽しみな場所になっている。
八重山諸島には数多く通っているが、こういう花が自生する自然の草地が急激に減少してきている。まだ見ぬ花も多数あり、残念な限りだ。
同じ科の仲間の花
|