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- 科名・属名 : マメ科 クララ属
- 特徴 :
草丈80〜150cmの多年草。
茎は基部が木質化し、葉柄や花柄とともに茶褐色の短い伏毛がある。
葉は奇数羽状複葉で互生し、長さ15〜25cm。小葉は7〜20対。葉身は長楕円形〜狭卵形で長さ2〜4cm、幅7〜8mm。両面に短い伏毛がある。
花は総状花序になって多数つき、淡黄色で長さ1.5〜1.8cm。旗弁が最も大きく、開花前には他の弁を覆う。翼弁は竜骨弁より短く、多数のシワがある。
果実(豆果)は線形、長さ7〜8cm。4〜5個の種子があり、熟すと側面の表面がギザギザに裂ける。種子は楕円形、長さ6〜7mm、幅約4mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、東シベリア、極東ロシア) 日当たりのいい山野の草地、川原
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年6月24日 熊本県阿蘇 中上・全体2 2017年6月28日 新潟県上越市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序、中下・花 同 上 左下・果実 2022年8月15日 東京都八王子市 右上・葉(表) 2017年6月28日 新潟県上越市 右下・葉(裏) 2022年5月30日 神奈川県相模原市
- 撮影記 :
和名の眩草(くららぐさ)のとおり、根を絞った汁には目がクラクラするような苦味があり、苦参(クジン)という生薬として使われているそうだ。
牛や馬もそのことを知っているのだろう、阿蘇の放牧地では草原のなかでこの花だけが残り、高く伸びた茎の先に淡黄色の花をびっしりつけて咲いていた。
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