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- 科名・属名 : マメ科 ソラマメ属
- 特徴 :
長さ150cmになるつる性の多年草。
葉は長さ8〜15cmの羽状複葉で、18〜24個の小葉からなり、先端は分枝する巻ひげとなる。小葉は狭卵形、長さ1.5〜3cm、幅2〜6mm。質は薄い。托葉は狭卵形、基部に外向きの大きな歯牙が1個ある。
花は6〜15cmの総状花序になり、一方に偏って密につく。花は蝶形、青紫色で長さ1〜1.2cm。萼 は長さ2〜5mm、萼裂片は5個、長さは不揃いで、萼筒より短い。
果実(豆果)は長楕円形、長さ2〜3cm、幅6〜8mm。無毛で短柄がある。種子は2〜6個入り、ほぼ球形でやや扁平、長さ約3mm、幅3〜3.5mm。
花の白いものがあり、
●シロバナクサフジ(f. albida)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道、本州、九州 (国外:北半球の温帯〜亜寒帯に広く分布) 日当たりのいい草地、林縁
- 花期 : (3〜)4〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2001年7月8日 滋賀県伊吹山 中上・全体2 2014年7月11日 北海道斜里郡 中中・花序 同 上 中下・果実 2019年5月23日 埼玉県さいたま市 左下・シロバナ 2007年7月22日 長野県北佐久郡 (上、中上、左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右下・葉 2014年7月11日 北海道斜里郡
- 撮影記 :
クサフジの仲間は赤紫〜青紫色の蝶形花をびっしりとつけどれも非常によく似ている。それぞれの違いをしっかり認識していないと同定は難しい。
この花は花期も長いせいか一番よく見かけ、小葉が狭卵形、薄くて、18〜24個あり、側脈が中肋から鋭角に分枝するのが特徴である。
中には純白の花をつけるシロバナクサフジ(左下の写真)もあり、それはそれでまた美しい。
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