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- 科名・属名 : マメ科 クサネム属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの1年草。
茎は直立し、若い枝の毛は少ない。
葉は偶数羽状複葉的で長さ5〜8cm、40〜60個の小葉からなり、各小葉は対生しない。小葉の葉身は狭長楕円形、長さ1〜1.5cm、幅2〜3.5mm。先は円頭、裏面は帯白色。
花は葉腋から出た花柄に偽総状花序となり、蝶形花を数個つける。花は淡黄色でしばしば紫色の脈があり、長さ約1cm。萼は長さ約5mm、基部近くまで2裂し、基部に緑色の小苞がある。
果実(豆果)は広線形、長さ3〜5cm、幅5〜6mm、4〜8個の小節果からなり、側面の中央にシワがある。種子はほぼ卵形、長さ3.5〜3.8mm、幅2.7〜3mm、黒熟する。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:旧世界の熱帯〜暖帯に広く分布) 水田や川の側の湿り気のある場所
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年8月27日 新潟県北蒲原郡 中上・全体2 2004年8月29日 新潟県豊栄市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2006年9月4日 鹿児島県屋久島 左下・果実(豆果) 2021年9月12日 神奈川県川崎市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
田の畦や池の縁など湿った場所に生え、細かい小葉は葦の緑に溶け込み、淡黄色の花だけが浮き上がって見え、優しい感じのする花である。
水生植物を探しに出かけた新潟県の湖の周辺で見かけた写真をアップしたが、自宅近くの多摩川の河川敷などでもよく見かける。
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