クソエンドウ(糞豌豆)

Thermopsis chinensis


クソエンドウ1

  • 科名・属名
  • : マメ科 センダイハギ属

  • 特徴

  •  草丈30〜50cmの多年草。
     葉は掌状に3小葉をつける。小葉は倒卵形〜倒卵状楕円形で長さ1.5〜2cm。裏面は多少粉白色を帯び、圧毛が散生する。托葉は小型で狭卵形。
     花は茎頂に総状花序になり多数つく。花は黄色で長さ1.5cm。
     果実(豆果)は帯状、扁平で長さ10cm、13〜16個の種子がある。
     センダイハギによく似ているが、全体に小型で白い軟毛が目立たず、托葉の形も違う。

  • 分布・生育地

  •  九州(奄美大島以南)〜沖縄  海岸

  • 花期
  • : 12〜6月?

  • 撮影月日・場所

  •  2005年4月23日  沖縄県与那国島
     中 2005年12月3日    同  上
     下左・花 2013年12月17日    同  上
     下左・果実 2014年3月23日    同  上
     下右・葉 2013年12月17日    同  上

  • 撮影記

  •  奄美大島で初めてこの花に出会った時、なんでセンダイハギがこんな南の島にあるのだろうと不思議に思った。名前がわからず、いろいろあたってやっとこの花とわかった。
     南の島は、目にする花のほとんど全てが本州とは異なているといってもいいくらいで、感動と驚きの連続だ。ただ、南方の花は図鑑で調べても写真や図版のないものや花期を書いていないものが多く、同定に苦労する。
     この花も奄美大島では5月であったが、その後沖縄での出会いは12月や4月で、南方の花は花期が長いというより、いつ咲くのかはっきりしないのが特徴のように思える。

    葉

    同じ科の仲間の花
クソエンドウ2

花

果実(豆果)