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- 科名・属名 : マメ科 ヌスビトハギ属
注.APG分類ではミソナオシ属、学名(Ohwia caudata)
- 特徴 :
高さ30〜90cmの草状の小低木。
葉は3小葉、頂小葉は側小葉よりやや大きく狭長卵形〜楕円形、長さ4〜12cm、幅1〜3cm。先は鋭頭で表面には光沢があり、裏面はやや白色を帯びる。葉柄には狭い翼がある。托葉は狭三角形、長さ5〜10mm、幅約1mm。
花は偽総状につき、黄白色〜緑白色で、長さ約7mm。翼弁は他より短く、長さ約5mm。花弁は厚く脈がはっきりしている。雌しべは長さ6.5〜7mm、上下の縫合線に沿って密に毛がある。萼は長さ3.5〜4.5mm、先は5裂し、上部の2裂片は3/4位まで合着し、側裂片は狭三角形で長さ約2mm、密に鉤毛と直毛がある。
果実(節果)は扁平な線形で、長さ5〜8.5cm、密にさび色の毛に覆われ、4〜8小節果からなる。小節果は長さ8〜13mm、幅4〜15mm。種子は楕円形、長さ8.5〜9.5mm、幅約3mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、インドシナ〜インド、スリランカ、ジャワ) 低山地の林縁、道端
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年9月4日 高知県中村市 中上・全体2 2019年8月31日 高知県高知市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2003年9月4日 高知県中村市 中下・花 2019年8月31日 高知県高知市 左下・果実(未熟)、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
ある年の9月初め四国遠征に出かけ、高知市内で50ccのスクーターを借り、延4時間もかかって高知県の西部についた。
ある花を捜し向かった狭い田舎道の途中、見たことのない淡黄色のマメ科の花に気づき車を止めた。
帰って調べるとこの花で、何とも奇妙な和名がつけられた花だった。一説では、この花の茎や葉を入れると悪くなった味噌の味が良くなるからだと言われている。
関東地方にも分布しているようだが見たことはなく、その後出会ったのも九州や四国だった。
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