モダマ(藻玉)

Entada phaseoloides


モダマ

  • 科名・属名
  • : マメ科 モダマ属

  • 特徴

  •  つる性の木本。
     茎は太いものでは30cmになり、他のものに絡み付いて伸びる、
     葉は4個の羽片からなり、各羽片は2〜4〜6小葉からなる。小葉はやや歪んだ長楕円形〜倒卵形、長さ3〜8cm。革質で光沢がある。
     花は頂生または腋生し、長さ12〜25cmの穂状花序となり、密に花をつける。花は黄緑色で、長さ約6cm。
     豆果は線形で木質、長さ80〜120cm、やや湾曲し、種子が9〜13個入る。
     種子は黒紫色。扁平でほぼ円形、長さ5〜6.5cm、幅4〜6cm。中央は山形に膨らまない。

  • 分布・生育地

  •  屋久島〜沖縄  海岸近くの常緑林内

  • 花期
  • : 3〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年6月11日 鹿児島県奄美大島
     中・花アップ  同 上
     下・豆果  同 上

  • 撮影記

  •  花よりも1m近くにもなる大きな莢と種子が際立つマメ科の蔓性植物である。
     奄美大島や沖縄の山中に入ると、沢をまたぐように太い茎が伸びている場面によく出会う。最近の研究では奄美と沖縄とは違う種とされるそうだ。
     この蔓にはよく出会うものの、最近は実の付いたものをとんと見ない。珍しい莢と実が飾りや土産として珍重され、実になるとすぐに採られてしまうからだと地元の人が言っていた。二十数年前に訪れた時は、この種をくりぬいて小銭入れとして売っているという話を聞いたが・・・。
     花はブラシ状でパッとしないが、残念ながら写真になるような花には出会えていない。

    同じ科の仲間の花
花アップ

豆果