|
- 科名・属名 : マメ科 ナツフジ属
注.APG分類では、フジ属(Wisteria)
- 特徴 :
つる性の落葉低木。
茎は左巻きになり、褐色〜茶褐色で若い枝には短い毛があるが、後に無毛。
葉は奇数羽状複葉で長さ10〜25cm、4〜8対の小葉があり、小葉は卵形〜狭卵形、長さ2〜6cm、幅0.8〜2cm。先はやや鈍頭、基部は円形、両面はほとんど無毛。托葉は針形で宿存する。
花は新枝の葉腋に長さ10〜20cmの総状花序となって多数つき、蝶形花で緑白色〜淡黄白色、旗弁は倒卵状楕円形、翼弁とともに長さ12〜13mm。雄しべは10本。
果実(豆果)は広線形、長さ10〜15cm、幅8〜10mm。種子はほぼ円形で扁平、径7〜8mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方南部以西)〜九州 (国外:朝鮮) 低山地の明るい林縁、林内
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2017年7月10日 静岡県静岡市 中・花序、右下・葉 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花 2017年6月27日 宮崎県児湯郡
- 撮影記 :
最初であったのは長崎県の対馬、ただ時期が遅く触っただけで花が落ちてしまった。次にであった兵庫県ではいじけた花で絵にならなかった。
神奈川県にもあるとのことで探したが見つけられず、巡り合わせの悪い花の一つだった。
やっと宮崎県の湿地で花に出会ったが、雨の中の撮影で今ひとつ納得ができなかった。
同じ年、静岡県のある低山、登山道を登りはじめたすぐの所で予定外のこの花に出会った。
満開前で期待通りではないがまずまずの花に出会え、やっと長い間の懸案を解決することができた。
経験から言えば、出会いたいと念じていると(もちろん努力が必要だが)、かなり珍しい花でもそのうち出会うことができる気がする。
同じ科の仲間の花
|