オオバクサフジ(大葉草藤)

Vicia pseudo-orobus


オオバクサフジ

  • 科名・属名
  • : マメ科 ソラマメ属

  • 特徴

  •  長さ80〜150cmのつる性の多年草。
     葉は長さ7〜20cm、先端は分枝する巻きひげになる。小葉は互生し、4〜10個、卵形で長さ3〜5cm、幅1.5〜3cm。托葉は半切卵形で長さ3〜5mm、歯牙が伸びるか2裂する。
     花は4〜7cmの総状花序になって多数つき、青紫色で長さ4〜5mm。
     豆果は狭長楕円形で、長さ2.5〜3cm、幅6〜7mm。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  山野の草地

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年9月20日 神奈川県秦野市
     中アップ、下小葉  同 上

  • 撮影記

  •  夏の終わり頃から咲き出すこの花に会いに、9月の休日、神奈川県の低山に出かけた。
     9月後半にもかかわらず残暑が厳しく、登りにかかると噴き出す汗で疲労感が倍加する。一休みでもしようものなら今度は藪蚊のお出迎えだ。
     そのうえ目的の花は全く見当たらず、気分に加え重くなった足も引きずりながら帰途につくと、思いもかけぬ場所でやっとこの花に出会えた。
     まだ咲き始めであったが、花だけでなく小葉は互生して少く、巻きひげがよく発達する点などもしっかり観察した。

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花アップ

小葉