リシリゲンゲ(利尻紫雲英)

Oxytropis campestris var. risiriensis


リシリゲンゲ1

  • 科名・属名
  • : マメ科 オヤマノエンドウ科

  • 特徴

  •  草丈10〜15cmの多年草。
     葉は奇数羽状複葉で、小葉は17〜2個。狭卵形〜狭楕円形で、長さ5〜18mm、幅2〜5mm、裏面は無毛か白い絹毛が生える。茎にも毛が多い。
     花は総状花序になり、1花序に5〜10個つく。花弁は淡黄白色〜緑黄色の蝶形で、長さ約2cm。
     豆果は卵形で長さ2〜2.5cm。

  • 分布・生育地

  •  北海道(利尻、大雪、夕張山系)
     高山の岩場や乾いた草地

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  1985年7月7日 北海道夕張岳
     下 1981年7月19日  同 上

  • 撮影記

  •  和名の由来である利尻岳でも見かけたがいい写真が撮れず、アップしたのは夕張岳の写真となった。
     現在は立入禁止になっている夕張岳のガマ岩は、この山の特産種や分布の限られた種が岩場に箱庭のように咲いていて、楽しい場所だった。
     ただ、狭い場所だけに、これだけ登山者が増えてくると立入禁止はやむを得ないだろう。
     高山植物は、太古の時代の生き残りで、かつ、分布が狭い種類は、他の植物が入ってこられないより厳しい環境に一緒に生えていることが多い。

    同じ科の仲間の花
リシリゲンゲ2