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- 科名・属名 : マメ科 シイノキカズラ属
- 特徴 :
つる性の常緑小高木。
葉は5〜9小葉からなり、長さ15〜20cm、小葉はほぼ対生し、卵形〜楕円形、長さ5〜9cm、幅2〜4.5cm。先はやや急に細まって鈍頭、基部は心形、全縁。質は革質でやや光沢があり、無毛、側脈は目立たない。
花は腋生し、長さ4〜11cmの円錐状の花序に総状につき、各分枝に3〜4花をつける。蝶形花は白色〜淡紅色で、長さ7〜10mm。旗弁は反曲し、翼弁と竜骨弁は同長。花柄は長さ4〜5mm。萼は長さ約2mm、萼裂片はほとんどない。
果実(豆果)は広楕円形で、長さ3〜4cm、幅約2.5cm。側面に網目模様があり、上側の縫合線上に狭い翼がある。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:台湾、中国、東南アジア〜東アフリカ、オーストラリア) 海岸近くのマングローブ林内
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年7月9日 沖縄県西表島 中上・全体2 2014年9月4日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・果実 2012年9月3日 沖縄県石垣島 右下・葉 2014年9月4日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
マングローブ林の後背地、ハブに注意しながら薄暗い林下を歩いていると、暗い地面から淡いピンクの花が突然飛び出ていた。
花のついた枝でも折れて刺さったのかと見ると、地面を這う蔓から花茎が伸び花を咲かせていた。蔓をたどっても先は樹冠に消え、葉は見えなかった。
その後、マングローブの林縁や地面の上を這っている蔓や花によく出会った。沖縄では結構普通な花だ。
ただ、最初の出会いがあまりにも感動的だったので、そのイメージが強すぎる。
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