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- 科名・属名 : マメ科 シャジクソウ属
- 特徴 :
草丈15〜50cmの多年草。
茎は叢生し、軟毛がある。
葉は互生し、掌状複葉で小葉は普通5個(下部は3個も)が車輪状につく。小葉の葉身は狭倒卵形で長さ2〜5cm、幅0.5〜1.5cm。先は鈍頭、基部はくさび形、縁に細かい歯牙がある。葉裏の中肋と側脈が目立つ。托葉は葉柄に合着する。
花は頭状花序で10〜20個が扇状につく。花は淡紅紫色〜紅紫色の蝶形花で、長さ12〜14mm、旗弁は他の花弁より長く、竜骨弁はさらに短くて先は尖らず、翼弁、時に旗弁と基部で合着する。萼は上部が5裂し、長さは不同長で下側のものが最も長く、先は針状に尖る。花柄は長さ5〜30mm。
果実(豆果)は扁平な長楕円形〜円柱形、中に3〜6個の種子が入る。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(長野、群馬、宮城県) (国外:朝鮮、中国(北・北東部)、モンゴル、シベリア、極東ロシア、中央アジア、ヨーロッパ、アラスカ) 山地の乾いた草原、海岸岩上
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年8月5日 長野県高峰高原 中上・全体2 同 上 中中・全体3 2018年7月20日 長野県美ヶ原 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
本州では比較的分布が限られ、山の花が多い長野県でもアルプスでは見られず、浅間山塊でしか見られない。
まだ新幹線が未開通で、青春18切符を使って信越本線の鈍行に乗って撮影に出かけた。
爽やかな高原に着くと、すぐに山道のあちこちでこの花が見つかり拍子抜けした。
葉が車軸状に着くのが和名の由来で、そのことがよくわかるように被写体を選んで撮影した。
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