タイツリオウギ(鯛釣黄耆)

Astragalus membranaceus


タイツリオウギ

  • 科名・属名
  • : マメ科 ゲンゲ属

  • 特徴

  •  草丈40〜70cmの多年草。
     小葉は17〜21個、長卵形〜狭長楕円形で、長さ1〜2cm、幅5〜8mm。両面、特に裏面に白い軟毛が密生する。
     花柄は4〜8cmで、花序には5〜10花を密につける。花は黄白色で長さ約2cm。萼は花柄とともに黒褐色の短毛が密生する。
     豆果は楕円形で円くふくれて下垂し、長さ3〜4cm、幅1〜2cm。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州  高山帯の草地

  • 花期
  • : 7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年8月17日 山梨県北岳
     中花、下豆果  同 上

  • 撮影記

  •  花の撮影を始めた頃よく見た花は、撮影したつもりになっていたり、不十分なカットにもかかわらず、意識の中で撮影済みに分類されている。
     高山植物の少ないといわれる富士山にも分布し、珍しくもないこの花も未撮影になっていた。そんな花のいくつかを撮影に北岳へ出かけた。
     この日は日本の最高気温の記録が数十年ぶりに更新されるほどの猛暑日、いつもなら涼しいはずの沢沿いの登山道も、やけに暑さが気にかかった。
     予定通りお花畑ですぐにこの花に出会えた。花期のピークを過ぎていたため、花だけでなく、和名の由来になっている丸々した鯛のような果実も沢山ぶら下がっていた。

    同じ科の仲間の花
花アップ

豆果