タマツナギ(玉繋)

Desmodium gangeticum


タマツナギ

  • 科名・属名
  • : マメ科 ヌスビトハギ属

  • 特徴

  •  高さ30〜120cmの常緑低木。
     茎は細く、斜上または匍匐する。
     葉は1小葉からなり、小葉は普通卵状長楕円形〜長卵形であるが変化が多く、長さ3〜7cm、幅2〜4cm。全縁で両面脈上に伏せた絹毛とごく小さな鈎毛がある。
     花は茎頂または葉腋に長さ10〜20cmの偽総状花序となり、白色〜帯紫色の花をつける。花は蝶形で長さ3〜4mm。
     果実(節果)は4〜8個のほぼ円形の小節果からなり、小節果は長さ12〜25mm、幅20〜25mm。
     種子は楕円形〜倒卵形で、長さ2〜2.5mm。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(八重山列島)  原野

  • 花期
  • : 7〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2012年11月25日 沖縄県西表島
     中・花、  同 上
     下左・果実、下右・葉   同 上

  • 撮影記

  •  西表島には20〜30回は訪れ、花のありそうな場所はあらかた行き尽くしたと思っていたが、そこは初めて訪れる原野だった。
     「琉球植物誌」でこの花の存在は知っていたが、全く情報はなくあきらめていたところ、花仲間から情報が入り訪れた。
     普通とは逆に割合に草丈の高い植物が茂る中にだけ生え、他の草が邪魔になって写しずらいことこの上ない。
     そのうえ、末期のせいか茎は長く伸び、その先に小さな花が咲いている状態で、特徴ある1小葉からなる葉と花の全体像を写すのには一苦労した。
     逆に、和名の由来となっている円形の小節果(果実)が連なる様子はよくわかった。

    葉

    同じ科の仲間の花
花

果実(節果)