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- 科名・属名 : マメ科 タヌキマメ属
- 特徴 :
草丈20〜70cmの1年草。
茎や葉など全体に褐色の長毛がある。
葉は、線形〜狭長卵形で長さ3〜11cm、幅4〜10mm。
花は枝先に長さ1〜10cmの総状花序につき、青紫色の蝶形花を2〜20個つける。旗弁はほぼ円形で幅7〜10mm、翼弁と竜骨弁はほぼ同長。萼は大きく、花時で約1cm、果時で約1.5cm、黄褐色の長毛が密に生える。萼は上下に深く2裂し、さらに先端で上裂片は2裂し、下裂片は3裂する。
果実(豆果)は花後大きくなる萼に包まれ、長楕円形で膨れ、長さ1〜1.5cm、4〜15個の種子が入る。熟すと2裂し、2片に裂開して種子を飛ばす。
- 分布・生育地 :
本州(東北地方南部)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南アジア〜インド、ヒマラヤ) 日当たりのいい湿った草地、道端
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年9月18日 千葉県山武郡 中上・全体2 2014年9月14日 大分県宇佐市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 1994年8月28日 千葉県山武郡 中下・花 2023年10月26日 東京都八王子市 左下・萼 2014年9月14日 大分県宇佐市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
見るからにユーモラスな花である。特に、花後、果実(豆果)を包んだ萼が印象的である。
タヌキマメの和名は、果実の様子を狸に例えたとか毛の多い萼をみて付けられたとかの言われがある。
個人的にはぶら下がった毛の多い果実を狸の○○に例えたと、見るたびに思っている。
水はないがやや湿り気のある湿地の草むらに群生していることが多い。
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