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- 科名・属名 : マメ科 クララ属
- 特徴 :
高さ2〜4mの常緑低木。
若枝は草状、緑色で褐色の圧軟毛を密生し、後無毛。
葉は奇数羽状複葉で11〜15個の小葉からなり、側小葉は互生またはほぼ対生する。小葉は楕円形、長さ2.5〜5cm。先は鋭頭、基部はやや広いくさび形、縁は全縁。表面はやや無毛、裏面と縁に伏した褐色の短毛を密生する。
花は茎頂に長さ8〜15cmの総状花序となり、白色の花をつける。苞は線形、長さ3〜5mm、花柄とほぼ同長。旗弁は長楕円形で凹頭、長さ1.2〜1.4cm、基部で立ち上がり、花時は翼弁と直角に開出する。翼弁は竜骨弁より長くほぼ円頭、長さ1〜1.1cm。竜骨弁は1cm以下で鈍頭。萼は長さ約5mm、基部は斜形、裂片は短く、花柄とともに褐色の短毛を密生する。
果実(豆果)は円柱状、長さ4〜6cm、幅約1.2cm。
- 分布・生育地 :
九州(熊本・宮崎・鹿児島県) (国外:中国(南部)) 渓谷沿いの湿った林内
- 花期 : 5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年5月10日 宮崎県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
車の故障で現地到着が遅れたうえ、曇っていることもあり林下はやや薄暗かった。
この花南九州に自生があると言うものの、絶滅危惧1A類(CR)に指定されていて、図鑑を見ても植栽の写真ばかりだった。
いくらか情報は得ていたものの、見つかるかどうかは全く自信はなかった。
しばらく沢沿い探すと花のない株が見つかり、花のついている株はと探すと数株見つかりホッとした。
ただ、周辺をさがしても他には見つからず、川の氾濫なども含め今後が心配される。
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