ウジルカンダ(うじるかんだ)Mucuna macrocarpa |
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茎の長さ数mになるつる性木本。 葉は常緑で3小葉からなり、頂小葉は長楕円形〜狭卵形で、長さ8〜18cm、幅4〜10cm。先は鋭頭または鋭尖頭で全縁。 花序は茎から垂れ下がり、長さ15〜30cmの総状花序となって密に花をつけ、花は長さ5.5〜7cmで、旗弁が灰緑色で翼弁、竜骨弁は暗紫色。 果実(豆果)は広線形で、長さ20〜50cm、幅3〜5cm。木質で黄褐色の毛に覆われる。 別名が多く、 イルカンダ、カマエカズラ、クズモダマとも言われる。 九州(大分、鹿児島県)〜沖縄 樹林内、林縁 1995年4月23日 鹿児島県奄美大島 (上は拡大写真あり。写真をクリック) 中 同 上 中2 2014年5月2日 大分県佐伯市 下左・花 同 上 下右・葉 同 上 太い蔓が絡み合って幹を這い登り、その蔓の途中から直接花茎を出し、沢山の花をぶら下げる。その花の一つ一つが大きく、重さで千切れてしまいそうである。淡緑色の萼と暗紫色の花も、美しいというよりグロテスク?な感じだ。 十数年前、初めて訪れた奄美大島でこの花に出会った時、こんな花があるのかとびっくりした。 その後、同じ時期に奄美を訪れた。久し振りこの花に会いたいと思い、以前この花を見た場所にいってみた。場所はすぐにわかったものの見当たらなかった。しかし、偶然入った別の場所で手の届くところに沢山咲いているのをみつけ、こんどはじっくり観察した。 大分県にも自生があり、地名を取ってカマエカズラ(蒲江蔓)(下から2枚目の写真)と呼ばれているのを知り、近くに出かけた際に立ち寄って見た。 現地は海岸近くの道端、多分流れ着いた種が根付いたものだろうが、十数メートルにわたり、樹冠を覆って繁殖し、数多くの花をぶら下げていた。 南方系の種だから、自生していても小さな株だろうと思っていただけに、南の島でも見ないような繁殖振りに驚かされた。 同じ科の仲間の花 |
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