ヤエヤマタヌキマメ(八重山狸豆)

Crotalaria linifolia


ヤエヤマタヌキマメ1

  • 科名・属名 : マメ科 タヌキマメ属

  • 特徴 :
     草丈10〜80cmの1年草。
     茎は細く直立し、毛がある。
     葉は単葉で、線形〜狭長楕円状披針形、長さ2〜3cm、幅2〜5mm。葉柄はほとんどなく、表面には短毛が生える。
     花は長く伸びた花茎にい総状花序となりまばらにつき。花弁は黄色で長さ1cm以下。萼は長さ5〜6mm。
     果実(豆果)は広卵状長楕円形で黒色、長さ5〜7mm、幅約4mmでふくらむ。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(久米、石垣、西表島) (国外:台湾、中国、東南アジア〜インド、オーストラリア(北部))
     荒地、草地

  • 花期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2012年9月2日  沖縄県西表島
     中上・全体2 2006年10月10日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1    同  上
     中下・花2 2017年9月3日    同  上
     左下・果実、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     何度も訪れる西表島、たまには別の場所と農道を1本入り込むと、道路脇の草地に黄色のマメ科の花が咲いていた。
     近寄ってみると、長い花茎に小さい蝶型の花と真っ黒な果実がついている。ヤエヤマタヌキマメのようだ。黒い果実は本種の特徴で何となくユーモラスな感じがした。
     夕方だったため翌日撮り直しのため昼近くに出かけると、何と花弁は閉じている。咲き終わった様子でもないので、午後遅くにならないと開かない花なのかもしれない。また一つ勉強になった。
     最初に見つけた生育地の株は消滅しガッカリしていたところ、道路を隔てた反対側に大発生し、また別の場所でも花を見つけホッとした。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヤエヤマタヌキマメ2

花1

花2

果実(豆果)