フウ(楓)

liquidambar formosana


フウ1

  • 科名・属名 : マンサク科 フウ属

  • 特徴 :
     高さ20〜25(〜40)mの落葉高木。逸出帰化。
     樹皮は黒褐色で、老木では縦に浅く裂ける。若枝は緑色を帯びた暗灰色〜栗灰色で、軟毛や短毛が生える。
     葉は互生、葉身は掌状に3中裂し、長さ12〜22cm、幅7〜16cm。裂片の先は尖り、縁には鋭い微鋸歯がある。表面は無毛、裏面は脈沿いに縮毛がある。葉柄は長さ5〜10cm。
     花は雌雄同株、葉の展開と同時に開花し、上部に雄花序が総状に集まって上向きにつき、雄花は茶色、中央に雌花序が1個垂れ下がり、雌花は赤色。
     果実(集合果)は刮ハが多数集まって球形になり、径2.5〜3cm。果実は長さ7〜9mm、翼がある。

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(中国(中南部)・台湾原産)
     荒地、空地

  • 花期 :   4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2021年3月30日  神奈川県川崎市
     中・全体2 2021年9月12日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・果実 2021年3月30日    同  上
     右下・葉 2021年9月12日    同  上

  • 撮影記 :
     堤防と流れの間の高水域、多摩川の下流ともなると、園芸種の逸出やびっくりするような植物が見られる。
     この木もその一つ、整備された訳でもないごく当たり前の高水域に1本だけ生えていた。
     中国(中南部)〜台湾原産で、江戸時代に入ってきたようで公園や街路に植えられることが多いようだ。
     周りの状況から考え一応アップすることにしたが、この木の性質からして誰かが捨てた(植えた?)ものかもしれない。

  • 葉

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フウ2(樹形)

果実