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- 科名・属名 : メギ科 メギ属
- 特徴 :
高さ1〜3mの落葉低木。
幹はよく分枝し、灰褐色で稜や溝があり、各節に長さ8〜20mmの刺が3〜5個つく。
葉は互生し短枝の先につき、葉身は倒卵形〜楕円形、長さ3〜10cm、幅1.5〜3cm。先は鈍頭または鋭頭で、基部は次第に細まり、縁には刺状の細かい鋸歯がある。質は洋紙質で両面無毛。
花は短枝の先にやや垂れ気味の総状花序となって十数個つき、花弁は6個、黄色で径約6mm。
果実(液果)は楕円形で長さ10〜11mm、赤熟する。
葉が短くて円く、長さ2〜5cmで花軸や花柄の赤褐色のものがあり、
●アカジクヘビノボラズ(マルバヘビノボラズ)(f. breschneideri)という品種とされる。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部) 山地林内、蛇紋岩地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年6月16日 北海道アポイ岳 中上・全体2 2005年6月26日 岩手県早池峰山 中下・花 1986年6月28日 北海道夕張山系 左下・マルバ 1983年7月3日 群馬県至仏山 (上、中上、左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右下・葉 2018年8月19日 群馬県赤城山
- 撮影記 :
これまでこの花に出合ったのは全て高山帯で、高山植物の1種だと思っていた。
今回アップするに当たって図鑑の記述を見、必ずしも高山にばかり生えるのではないことを知った。
ただ、高山帯で見るこの花は、幹の高さも1mに満たないものが多く、花は地味だが何となく高山植物の風情を感じさせる。
尾瀬至仏山で見た葉が短くて先の円いものは、関東地方北部の蛇紋岩地に分布するアカジクヘビノボラズ(マルバヘビノボラズ)(一番下の写真)という品種とされていた。
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